- 人工股関節術後で早く退院したけど痛みが歩くのが怖い
- だんだん歩けるようになってたけど痛みがまた出てきた
このようなお悩みはあるませんか?
人工股関節置換術後の退院後の痛みに対しての原因と対策がわかります。
お悩みの方はぜひ参考にしてみてください。

こんにちは。
整体院 Body Make Salon “R” 代表の松山 陸です。
今回は60代女性のお客様から
⚫︎人工股関節術後で早く退院したけど痛みが歩くのが怖い
⚫︎だんだん歩けるようになってたけど痛みがまた出てきた
とのご相談がありました。
お話をきていくと退院して1ヶ月が経つも激痛が出ている状況で困っている。
とお話をいただきました。

今回は
①人工関節のメリットデメリット
②OPE後なのに痛みがある理由
③やるべきストレッチや運動
を説明します!
①人工関節にしたメリットとデメリット
股関節の人工関節手術(Total Hip Arthroplasty:THA)を受け、無事に退院されたと思われます。
最近は医療の進歩もあり、手術から数日〜1週間程度で退院するケースが多くなっていますね。
しかし、中には「もう1ヶ月経ったのにまだ痛い…」と感じている方も多いのではないでしょうか?
これは珍しいことではありません。人工関節は手術をした瞬間からすべてが解決するわけではなく、リハビリを通じて「使える股関節」にしていく過程が必要です。
股関節の人工関節手術は、変形性股関節症や大腿骨頭壊死症などで強い痛み・可動域制限がある場合に行われます。
なので勘違いしてはいけないのが
関節がきれいになって変形が治った=痛みがなく歩ける!
ではないということです。

メリット
1.痛みの大幅な軽減
関節の摩耗した部分を金属やセラミックに置き換えることで、骨同士がこすれる痛みがなくなります。手術直後は傷の痛みがありますが、骨関節由来の痛みは大きく改善します。
2.関節可動域の改善
関節の動きが良くなり、日常動作(立ち上がり、歩行、靴下の着脱)が楽になります。
3.生活の質(QOL)の向上
長期的に見れば、旅行や趣味、外出が以前よりもスムーズになります。
股関節人工関節置換術(THA)は、変形性股関節症や大腿骨頭壊死症などで関節の損傷が進み、痛みや動きの制限が強い場合に行われる手術です。傷んだ関節面を金属やセラミック、ポリエチレンなどの人工部品に置き換えることで、機能の改善を図ります。

デメリット
1.人工関節の耐用年数
一般的に15〜20年程度とされ、若年者では再手術(再置換)が必要になる可能性があります。
2.脱臼リスク
手術後しばらくは、深くしゃがむ・足を組むなど特定の動作で脱臼の危険があります。
3.感染や血栓のリスク
手術は体に負担をかけるため、感染症や深部静脈血栓症などの合併症が起こる場合があります。
4.周囲筋力の低下
関節は改善しても、術前からの筋力低下は残るため、リハビリを怠ると十分な機能回復が望めません。

②OPE後なのに痛みがある理由
さてではなぜ痛いのでしょうか?
関節自体は治っているはずなのになんで?と思われると思います。
手術による軟部組織(筋肉・靭帯)の損傷
→ 切開や牽引によって筋肉や腱はダメージを受けます。これが回復するには数週間は必要です。ただ術後早期からしっかりとした可動範囲を保つことができれば傷や循環が悪い状態が改善されて早期治癒に向かいます。
筋力が発揮しにくい状態
→ 術前からの活動量低下や手術による筋肉の切開により、股関節周囲やお尻の筋肉が硬くなって働きにくい状態になっています。筋力が低下しているのではなく発揮しにくい状況というのがミソです。
可動域のない股関節で無理やり歩く
→ 股関節の可動域がない中で動くことで痛みを避けるために体重をかけない変な歩き方を続ける。そうすると負荷が必要ない関節や腰、膝、筋肉に負担がかかり、別の痛みを生じることもあります。 さらに術後の炎症が強くなり動くこと=痛みと脳が間違った認識をし続けます。

上記の理由から
このように自己流で行うことは僕自身、理学療法士として働いていた経験もあるので危険だと感じています。
せっかく先生のOPEによって関節が綺麗になったとしても使い方が間違っていたらまた変形が進むし痛みが出てきます。
筋肉と脳に再教育をさせないといけません。
悪い状態で使うことで悪いものを脳が覚えてそれを使い続けるのでもっと悪くなります。
なので早く帰れること、早く杖なしで歩くことがすごいのではありません。本当にここ大事です。
着実に可動域が出せて支えられる足であること。
ここが疎かになって自宅に帰ることで痛みが出てくると思われます。
③やるべきストレッチと運動

今回こちらでご紹介はしますが病院によってリハビリのやり方は違いますが基本的にはプロトコル(基本的な流れ)というものがあります。
※病院によって細かい指示は異なりますが、基本的な流れは共通です。
まず今回は家に帰っても痛みがあるということで僕自身が基本的に押さえているポイントができていない人が多いのでこちらを参考にしてもらいました。
A 股関節がコロコロと力を抜けて動くかどうか
B 無理なく膝を立てられるか
軽く踵が少し擦れる程度でたてられていれば股関節の可動ができて支えています。
C 骨盤が立てて後ろに落とせるか。
この3つです。
本当の本当の基本です。
これができないのに歩くのはひらがながわからないのに漢字を勉強しようとしているのと一緒です!
まとめ
人工股関節置換術後の1ヶ月経過してまだ痛みがある方の行うべきことについてお話ししました。
セルフケアは
A 股関節からコロコロ転がす。
B 骨盤を動かす
C 膝を楽に立てられること
軽く踵が少し擦れる程度でたてられていれば股関節の可動ができて支えています。
についてお話しさせて頂きました。
それぞれのセルフケアをご紹介しましたが
これらのストレッチで改善しない場合は他の場所に問題がある可能性が考えられます。
その際は当院でお役に立てることがありますのでぜひご相談ください
こちらの問い合わせ、もしくは電話でのご連絡ください。
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