- 歩いているとだんだん脚が痺れてくる
- 痺れてしまって立っていることも辛い
とお話しいただきましたので、今回は、腰部脊柱管狭窄症による痺れの原因と対策についてお話させていただきます。

こんにちは。
整体院Body Make Salon R 見明 大(みあけ だい)です。
⚫︎歩いているとだんだん脚が痺れてくる
⚫︎痺れてしまって立っていることも辛い
このようなお話をいただきましたのでご説明させていただきます。
今回は、80代男性のお客様から
お話を聞いていくと
シルバーの放置自転車を処理する仕事をしていて、歩かないと仕事にならない。ただ、歩くと痺れてしまって痛みもあるから思うように歩けなくて辛い。
仕事が生き甲斐のため、なんとか仕事を継続していきたい。
とお話いただきました。
いつも通り全身を確認しながら施術していくことでつながりが見え、原因がわかりました。
今回は、
①腰部脊柱管狭窄症とは?
②今回の痺れの原因と対策とは?
③実際にお伝えしたセルフケア
についてご説明していきます。
①脊柱管狭窄症とは?
みなさん、そもそも脊柱管狭窄症ってご存知ですか?
まず、「脊柱管(せきちゅうかん)」というのは、背骨の中にある神経の通り道のことです。電車でたとえると、神経は「電線」、脊柱管は「電線が通るトンネル」のようなものです。

このトンネルが何らかの原因で細くなってしまうと、電線(神経)が圧迫されて、しびれや痛みが出てしまうのです。
それが「脊柱管狭窄症」、特に腰の部分で起きるものを「腰部脊柱管狭窄症」と呼びます。
では、なぜ脊柱管が細くなるのか?
主な原因は以下のようなものです。
・年齢による背骨の変形やすり減り
・姿勢のくずれ(猫背や反り腰)
・運動不足や筋力の低下
・長年の腰への負担
背骨の中にあるクッション(椎間板という部分)や靭帯(じんたい)が厚くなったり、骨がとがってきたりして、神経の通り道が狭くなることで症状が出てきます。
つまり、長年使ってきた腰が、少しずつ固くなって神経を圧迫している状態なんですね。
次に、どのような年代、人に多いのでしょうか?
腰部脊柱管狭窄症は、
50代〜70代くらいの方
に特に多くみられます。

特にこんな方がなりやすいです
・昔から腰痛がある
・腰を反らす作業(農作業、掃除など)が多い
・長く歩くと足がしびれてしまう
・姿勢が悪いとよく言われる
具体的にどのような症状があるかご存知ですか?
腰部脊柱管狭窄症の特徴的な症状は次の3つあります。
1つ目は
歩くと足がしびれる・痛くなる
です。
最も多いのが「間欠性跛行(かんけつせいはこう)」と呼ばれる症状です。
たとえば、
・100メートルくらい歩くと、足がだるくて止まりたくなる
・休むとまた歩けるようになる
・自転車には乗れるけど、歩くのがつらい
というように、歩く→止まる→また歩けるを繰り返すことが多いです。

2つめは、「腰を反らすとつらい、前かがみで楽になる」です。
背筋をピンと伸ばすと症状が悪化しやすく、前かがみになると神経の圧迫がゆるむため、楽になるという特徴があります。
そのため、
・スーパーでカートを押していると楽
・自転車には乗れるけど、立ってるのはつらい
という方もよくいらっしゃいます。

3つ目は
足にしびれ、力が入りづらい
です。
足全体やふくらはぎ、太ももにしびれが出ることがあります。ひどくなると、足に力が入らず、つまずきやすくなることもあります。
②今回の方の原因と対策とは?
今回の方は、20年以上前に腰椎すべり症の手術をしており、手術以前にも同様な痛みがあったとのことです。
手術後は問題なく生活できていたので安心していたら徐々に以前のような痛みが出てきてしまいました。
ご本人も今回はまた別の症状だろうと思っていらっしゃいましたが、お話を聞いていくと、同様な症状と足の痺れが加わっていた状態でした。
特にこの方は、新聞や本を読むことが好きで長時間座っていることが多かったです。
そのため、股関節の硬さや猫背になることで腰にかなり負担になってしまったと考えられます。
その中でも、特に
股関節の硬さ
が問題になっていました。

股関節の中でも前側につく、腸腰筋の硬さが問題で腰に負担がかかってしまっていました。
では、なぜ硬くなってしまったのか、そして腰に負担になるのかお話ししていきます。
まず、この筋肉は立っているときに伸びて、座っているときには縮んでいます。
先ほどもお話したように、この方は日中座っていることが多いです。
なので、長時間座っている状態が続いてしまうと筋肉も伸びなくなってしまいます。
伸びない状態が続いてしまうことで、筋肉も日に日に硬く、伸びなくなってしまいます。
そうなることで、足が身体より後ろに伸ばせなくなります。
それって何に影響するの?って思いますよね?
足が身体より後ろに伸ばせない時って、歩いているときに問題が起きやすいです。

この時に、足が後ろにいかないことで、その分の動きを腰でカバーしてしまいます。
そうすることで、本来の腰の動きよりも後ろに反らなくてはいけなくなり、脊柱管を狭めてしまいます。
その結果、足へ痺れが出てきてしまっていたと考えられます。
②今回の方の原因と対策とは?
・どうしよう?急なぎっくり腰を1人で対処する方法
・動かないとやばい骨盤の動き(座位編)
まとめ
今回は、
①腰部脊柱管狭窄症とは?
②今回の痺れの原因と対策とは?
③実際にお伝えしたセルフケア
についてお話させていただきました。
それぞれのセルフケアをご紹介しましたが
これらのストレッチで改善しない場合は他の場所に問題がある可能性が考えられます。
その際は当院でお役に立てることがありますのでぜひご相談ください
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